韓国語を勉強していて「そろそろ資格を取りたいな」と思っている方、多いのではないでしょうか?でも「TOPIKとハングル検定、どっちを受ければいいの?」と悩んでしまいますよね。
今回は、この2つの試験を実際に比較検討して、あなたにピッタリの選択ができるよう詳しく解説していきます。
TOPIK(韓国語能力試験)を知ろう

TOPIKは韓国国立国際教育研究所が運営する、いわば「韓国語の公式試験」です。世界80か国以上で実施されている国際基準の試験なんです。
レベル構成をチェック
初級コース(TOPIK I)
- 1級レベル:ハングルが読めて、基本会話ができる
- 2級レベル:買い物や食事の注文など、身近な場面で韓国語が使える
中上級コース(TOPIK II)
- 3級レベル:韓国ドラマを字幕なしで理解し始められるレベル
- 4級レベル:ニュースの内容が大体わかり、意見交換ができる
- 5級レベル:専門的な内容も理解でき、韓国人と自然に会話できる
- 6級レベル:ビジネス文書も読みこなせる、ほぼネイティブレベル
受験の基本情報
- 運営団体:韓国国立国際教育研究所
- 試験費用:TOPIK I(初級)4,500円、TOPIK II(中上級)6,000円
ハングル能力検定試験を詳しく見てみよう
こちらは韓国語振興財団が主催する、日本発の韓国語試験です。日本人の韓国語学習の特徴を踏まえた出題が特徴的です。
6段階のレベル設定
入門〜初級
- 5級:ハングルの仕組みを理解し、基本単語480語程度を覚えている
- 4級:簡単な韓国語のやり取りができ、語彙数は約1,000語
中級への道
- 3級:日常会話に困らず、韓国語らしい表現も使えるように
- 準2級:新聞記事も読めて、韓国語でのコミュニケーションが楽しくなる
上級者向け
- 2級:韓国語の微妙なニュアンスまで理解し、南北の言葉の違いもわかる
- 1級:契約書や専門書も読みこなせる、韓国語マスターレベル
費用と併願システム
単独受験料
- 5級:3,700円〜1級:10,000円(級が上がるにつれて受験料もアップ)
お得な併願受験 隣接する級を一緒に受験すると割引が適用されます
- 例:3級と4級の併願なら9,000円(単独だと9,500円)
受験者数で見る人気度の違い
試験選びの参考として、実際の受験者数も見ておきましょう。
TOPIKの受験動向 2024年の受験者数は6回合計でのべ約37万人で、日本での受験者数は過去最多ののべ約3万5千人となっています。1997年の初年度から2023年まで延べ41万人以上の受験があり、年々受験者数が増加している傾向にあります。
ハングル検定の状況 ハングル検定の具体的な受験者数は公開されていませんが、日本国内での認知度が高く、安定した受験者数を維持していると考えられます。特に日本人学習者に特化した試験として、継続的に受験されています。
人気の背景 TOPIKの受験者数急増の背景には、K-POPや韓国ドラマのブーム、韓国留学への関心の高まりが大きく影響しています。国際的な認知度の高さも人気の理由の一つです。
気になる難易度比較!どっちが合格しやすい?
実際に受験を考える際、最も気になるのが難易度ですよね。両試験の難易度を詳しく比較してみましょう。
初級レベルの比較
- ハングル検定5級・4級:日本人学習者向けに作られているため、比較的取り組みやすい
- TOPIK I(1・2級):韓国語のみの問題文なので、慣れるまで戸惑うかもしれない
中級レベルの戦い
- ハングル検定3級・準2級:文法知識を問う問題が多く、体系的な学習が必要
- TOPIK II(3・4級):実用的なコミュニケーション能力を重視、読解中心
上級レベルの壁 ハングル検定 2級と1級はTOPIK6級よりも難易度が高いとされています。実施された1級の合格率は6.5%という驚異的な低さです!
難易度の特徴
- ハングル検定:文法や語彙の細かい知識が問われ、特に上級は非常に難易度が高い
- TOPIK:実践的な韓国語運用能力を測る試験で、コミュニケーション重視
実際のところ、どちらがあなたに向いている?
TOPIKを選ぶべき人の特徴
海外志向の強い方にピッタリ
- K-POPやドラマの影響で韓国文化に深く興味がある
- 将来的に韓国留学や韓国企業への就職を考えている
- 世界共通の資格として韓国語能力を証明したい
- より実践的な韓国語コミュニケーション力を身につけたい
ハングル検定がおすすめな人
着実にステップアップしたい方向け
- 日本国内での就職・転職で韓国語スキルをアピールしたい
- 自分のペースで段階的にレベルアップしていきたい
- 文法や語彙を体系的にしっかり学習したい
- 日本語話者に特化した学習アプローチを求めている
私の結論とアドバイス
正直なところ、どちらも素晴らしい試験です。重要なのは「なぜ韓国語を学んでいるのか」という目的を明確にすることです。
迷ったときの判断基準
- 韓国との関わりを深めたい→TOPIK
- 日本での韓国語スキル証明→ハングル検定
- とりあえず試してみたい→まずは受験料の安いものから
どちらを選んでも、資格取得という明確なゴールがあることで、韓国語学習へのモチベーションは確実にアップします。
まずは自分の韓国語レベルと目標を整理して、ぜひチャレンジしてみてください!韓国語の世界がもっと広がりますよ。
※試験内容や受験料は変更される可能性があります。受験前には必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
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