韓国語を読んでいるときに、文字では清音なのに実際には濁音に聞こえることがあります。
これは「有声音化(濁音化)」と呼ばれる発音のルールです。
① 有声音化とは?
韓国語では、パッチムのあとに続く子音が濁音化する現象がよく起こります。
文字のまま読もうとすると違和感がありますが、ネイティブに自然に聞こえるための大事なルールです。
👉 簡単にいうと:
- ㄱ, ㄷ, ㅂ, ㅈ → g, d, b, j に変わる
- 位置によって清音(カ・タ・パ・チャ)ではなく濁音(ガ・ダ・バ・ジャ)になる
② 具体例
ハングル | 本来の読み | 実際の発音 | 意味 |
---|---|---|---|
학교 | hak-kyo | 학꾜(ハッキョ) | 学校 |
국민 | kuk-min | 궁민(グンミン) | 国民 |
신문 | sin-mun | 심문(シンムン→シムムン) | 新聞 |
앞문 | ap-mun | 암문(アンムン) | 前の門 |
③ 仕組み
- 語頭の ㄱ, ㄷ, ㅂ, ㅈ → 基本は 清音(カ・タ・パ・チャ)
- 前に母音やパッチムがある場合 → 濁音(ガ・ダ・バ・ジャ)
例:
- 가방 (kabag) → カバン(語頭 ㄱ はカ行、語中 ㄱ はガ行)
- 보다 (poda) → ポダ(見る、語頭はパ行)
- 아버지 (aboji) → アボジ(お父さん、語中の ㅂ は濁音)
④ 発音のコツ
- 語頭では清音、語中では濁音
- 日本語の「が行」「だ行」よりも軽く、息を強く出さない
- カタカナにすると「カ/ガ」「タ/ダ」と書き分けられるが、実際には中間的な音
⑤ まとめ
- 有声音化=清音の子音(ㄱ, ㄷ, ㅂ, ㅈ)が濁音になる現象
- 語頭では清音、語中やパッチムのあとでは濁音になる
- 自然に発音するには「位置で変わる」と覚えておけば十分
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